Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア09 ファインダー部の分解

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駆動系のほとんどの部品を外して洗浄・注油した後にくみ上げた。

そしていざ巻き上げ・・・する前にふとファインダーを覗いて距離をあわせてみたら、二重像が思いっきりズレてた。無限はもちろん、上下像まで。なんてこったい!

おそらくファインダーブロックを装着したままカナズチでぶっ叩いたり、逆さにして押し付けたりしたのが原因。光学部はおっかないのでなるべく手をつけない方針だったのが、かえって災いした!大事なところは外して保管が大原則なのだ。まぬけだー。

距離計の調整は以前、大戦前のレチナで経験済み。これも楽勝で調整できるだろうと思っていた。

実際似たような仕組みだったので調整する箇所もわかっていたのだけど、ボディに装着したままだと調整がしにくい。小窓のレチナのファインダーブロックとも大分構造が異なるようだ。

数日悩んで、意を決してファインダーブロックを外す事にした。

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ファインダーブロックは上部のネジ2本で外れる。

光学系が横切る経路の下だ。実に面白い。

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ファインダーブロックを外したら調整に入る。

距離計の無限は偏芯ネジと底上げネジ(と名づけた)で調整。上下像はハーフミラーのステー固定ネジを緩めて調整。ミクロン単位の作業だ。

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距離を合わせて組み上げる。どうもレバーの動きが悪いようだ。レバー支点のカニ目ネジの締め付けトルクを緩めて注油。スムーズになった。

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30回くらいやり直しつつ調整完了!

ファインダーブロックを組みなおし、軍艦部を装着してひとまず完成。

まだまだ納得いかない部分もあるけど・・・

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完調なレチナに比べると全然巻き上げの感触が違うのだ。なぜかゴリゴリとしている。シャッターユニットと巻き上げユニットの両方が原因のようだが、いまいちハッキリとしない。

またジャンク品を手に入れたら手を入れてみようと思う。

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Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア08

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分解方法がやっとわかりました。

巻き上げギアのネジ穴の近くの穴の中にネジがありました。

なんて凝った構造なんだろう。さすがドイツ魂!

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f:id:me_262:20070929015121j:image:left外せる部品はすべて外して片っ端から清掃していきます。写真の部品は巻上げ部のギアとゼンマイを内蔵したスプール、アルミ製の柱はパーフォレーション(フィルムの穴)のガイド。

破断したパーフォレーションの破片がボロボロでてくるでてくる!こういう作業は楽しい。


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部品を外した後のボディも清掃します。

こちらはベンジン浴ができないので綿棒でゴミや古いオイルも除去。

だいぶ綺麗になってきました。

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Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア07

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以前エタノールで剥がした張り革。

数日経ったらカピカピのカッチカチに硬化していた。表面は白くなってガサガサになっている。カメラから剥がした後、さらにエタノール漬けにして裏面のボンド溶かしたせいだろう。やりすぎたっぽい。

この年代のカメラの特徴は黒い張り革です。これが精悍な雰囲気をかもし出し、高級感を表現している。特にレチナの張り革はライカ等と同等の厚い張り革を使用しており、所有者のウシシ感を満たしてくれるわけです。

前置きはさておき、張り革の復活を試みる。

化粧品セールスをしていた知人に買わされた「自然素材の高級乳液」とやらを使用してみます。靴クリームでもよさげだけど、手に触れるものなので精神的に乳液を選択した。

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裏側に付かないように気をつけて塗りこむ。すり込む様に。

この状態でしばらく放置しておこう。

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Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア06

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対策考えるの面倒なのでとりあえず作業を先に進める。

巻き上げが重い原因がまだつかめない。

各部の遊びが大きいせいなのか、ギアが磨耗しているのか・・・

わかんない時はとにかく分解!分解!

ボディ下部の巻き上げ機構の分解に取り掛かる。

ボディ下部にアクセスする為には張り革を剥がす必要がある。

これが面倒で今まで手をつけなかったんだよなー・・・・

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まず巻き上げノブのビス隠しの革を剥がす。

すると、3本のビスが現れます。ビスを外せばレバーが外れる。

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さらに裏蓋ロック解除ボタンのカバー(長い)を外す。

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底パーツの張り革も剥がす。

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やっと巻き上げ機構にアクセスできました。

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さて、これ以上の分解方法がわかりません。

ネジがないんだもん!困ったー

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Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア05

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ジャンクからサルベージした部品と交換しました。

ラックギアとピニオンギア、それとバネを交換。

さらに全体的に遊びを取り除きつつ仮組み。

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巻き上げの不調は大体直った。

しかしまだ巻き上げのトルクが重くて不安が残る。

せっかくだから快調機と同等の使用感にしたい!

ので徹底的に分解する事にした。ついでに清掃も。

まず軍艦部のファインダー清掃。

ガラスのカバーを外してレンズクリーナーで磨く。さらにファインダー内部もブロワーで吹いてから綿棒で清掃。

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仮組みしてみて動作確認。

フィルムカウンターの同調機構が上手く動いていない。

連結するシャフトを覗いてみると・・・サビてる!これじゃ動くわけがない。・・・のでトンカチで叩いて引っこ抜く。

力任せに抜いたら折れたけど、部品取りがあるからいいやーと思っていたらえらい事に・・・(後述)

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えらい事です。

ジャンクのシャフトと大窓のシャフト、長さが違う!1~2mmは違う。

原因は大窓レチナとノーマルレチナの軍艦部の高さだ。

大窓の方が1~2mm高い。その分シャフトの長さが違うようだ。

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ああ・・・折ってから気がつくとは不覚。対策を考えなきゃ。

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Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア04

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やっと大窓のボディ分解に取り掛かる。

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上部にあるカニ目ネジを外し、そこから現れるネジ2本、本体横にあるネジ1本を外せば軍艦部が外れます。

そこから内部を覗いてみると・・・巻き上げ不調の原因が分かりました。

ノコギリ状のギアの欠損です。

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通常の場合はこれ

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幸いジャンクパーツの山の中に同じパーツがあったので、交換すれば・・・直るのかなあ?

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Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア03

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今日はレンズ換装に手をつけマス。

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まず交換予定のレンズをそろえてみる。

手持ちの前群レンズはクセノン1個だけ。

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後群レンズはヘリゴンの他、ジャンクから2個。計3個。

ああっ、レンズの名前が書いてない・・・・・!!

ヘリゴンなのかクセノンなのかわからーん!!

もしかしてエクターレンズってヤツ?レチナcシリーズでは見たことがないけど、なにかで読んだ気がする。もしくは生産時期の違いで形が違うのかも?ネットで調べてみたけどそれらしい記述はみつからない。

しかも並べて写真撮ってたら、混ざってしまったよ。エヘヘ

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面倒になってきたので3分の1の確率を期待して選んだ。

レチナc型以降のレンズマウントはバヨネット式を採用しているので交換はワンタッチ。ただし、レンズの種類が一致している必要がある。なぜならクセノンモデルとヘリゴンモデルではレンズマウントが異なるからだ。

ジャンクと大窓のシャッターユニット。

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シャッターユニットにレンズマウントが付いているので、シャッターごと交換する予定だった。しかし、ジャンクのシャッターユニットは不動品。あわあわ。

なのでシャッターユニットからマウントを外して交換をすることにした。

どんどん面倒くさい方向に・・・。

さらに問題発生!

交換予定のクセノンレンズのf値は2.0。しかしレンズマウントの表記はf2.8までだった。

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なんということだ!せっかくの明るいレンズがf2.8までしか使えないではないか!

・・・と、思っていたら絞り指標があっさり外れた。これで問題解決。

f2.0に付け替える。

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外した部品はジッポオイルで洗浄する。

ついでにシャッターユニットもベンジンで洗浄。

古いオイルと鉄粉がぼろぼろ落ちてくるーウヒョー!

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ジッポオイルの乾燥後にレンズを組む。

とりあえずレンズは完成!

ピントが合ってるか心配だなあ。

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Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア02

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このカメラの改善すべき箇所

1)前群レンズの喪失

弟がなくしたレンズの代わりにジャンクパーツから拾って使用する。

普通なら交換するだけで済む話なんだけど、このカメラはレアなヘリゴンレンズ搭載機なのだ。

ヘリゴンレンズのみ欲しいので半年ほどebayとかヤフオクで探してみたのだが、完動品しか見つからなかった。ボディは要らんのですよ!

幸い普通のクセノンレンズ搭載機(ジャンク)を見つけることが出来たので、クセノンレンズへ換装することにする。

2)巻き上げレバーがロックしている

ロックンローーーーール!!

巻き上げ状態のまま動かなくなった。これは正直原因が分からないなあ・・・

鏡胴(シャッター)部分は分解経験があるけど、ボディ側の分解をしなければならない。元に戻せなくなったらどうしよう。

分解方法もわからない。たぶん革張りを剥がさないと分解できないっぽいです。あまり気が進まないです。

3)レンズカバー部分に欠品あり

レンズカバーがグラグラするなあ・・・と思ったら、ネジが抜けてました。これは分解ついでにジャンクから部品取りして解決しよう。

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再生予定の大窓モデルとジャンクレチナ2台

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おお!ジャンクとは言えこの精密なファインダー!

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Kodak Retina IIIC(大窓)のレストア01

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コダック社のレチナ3C大窓モデルです。小窓版の後継機種で、生産台数は少なく相場が高いです。

さらに、生産台数の少ないヘリゴンレンズ搭載。レア+レアで超レアな一台。

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こいつを3年ほど前、弟に5万円で売りました。

そしたら前群レンズを紛失。さらにフィルム送りをロックさせるという始末。これで立派なジャンク品です。

この前弟より返却されました。曰く

「直ったらお前にやるよ」

とのこと。がんばらねば。

頑張って直して7万くらいでヤフオクに出そう。エヘッ

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